2人の10年、ノアの10年、ファンの10年、NOAH”GOFORWARD”day1

投稿者: | 2020年6月16日

丸1日がたったのに、まだ余韻が残っている。

 

4時間におよぶ全8試合のTVマッチ。

ノアTVマッチの集大成、NOAH”GOFORWARD”。

 

動画でも、前日に見どころを語ってみたのだけれど、

実際どうだったんでしょう。。。

 

少し長くなりますが、各試合を振り返ってみます。

 

第1試合

ブラックスパイダーⅦ、SUSHI vs フルスロットル(大原はじめ、吉岡世紀)。

レッスル1の時からの高い壁、カズ・ハヤシに敗れた吉岡世紀の再起戦と思ってみてました。

 

ブラックスパイダーⅦ、SUSHIは動きが今一つ。

仕方ないか。

大原はじめがしっかり試合をつくり、吉岡世紀もキレがある。

そつなく第1試合をしっかり作った感じ。

小峠とのリーダー争いが、まじめにも面白くも、展開されるか?

SUSHI、ブラックスパイダーⅦは、いつまで参戦するだろう・・・。

もう少し、しっかりしないと・・・。

 

 

第2試合

NOSAWA論外、カズ・ハヤシ、ケンドー・カシン

vs 金剛(拳王、覇王、仁王)

 

DDT参戦で、金剛いい色を見せてました。

それが本流に戻ってきてどうなるか、といったところに、NOSAWA、カズ・ハヤシ、カシンという試合の色を読みにくいカードが待っていた。

拳王が、どう絡んでいくかが、かなり見どころと思ってみてました。

 

実際、カシンと拳王、カシンと拳王、カシンとカズ、どう組み合わさっても面白い。

特にカシンと拳王の絡みはかなり刺激的。

拳王のかみつくスタイル、緊張感をもったときの間合いはかなり本気感が伝わってくる。

それでもカシンの技術の高さ、グランドテクニックが際立つ。

試合は、カズがしっかり勝ちをおさめたけれど、金剛の試合、かみつき方は、相手にあわせて幅が広がってきた。今後も期待大!

 

 

第3試合

stinger(小川良成、HAYATA)、岡田欣也

vs 元ラーテルズ(原田大輔、YO-HEY、タダスケ)

 

HAYATA許さん!の遺恨対決と小川さんのもとで成長著しい岡田欣也の戦いが見どころだと思ってみてました。

 

遺恨対決は、正直みていて、あまり楽しくはない。

激しいけど、、、発展性がない。

明るいYO-HEYちゃんまで明るくない。

コメント欄でも、YO-HEYの表情を気にする声多数。

まさかの裏切り?なーんてね。

 

対照的に、遺恨試合のはずなのに岡田欣也もHAYATAも、実に小川仕込み風な攻め方を見せました。連携もスムーズ。タダスケの腕をとり、あらゆるバリエーションでじわじわと攻め込んでいく。

やっぱり小川道場ってすごいんだなぁ。

試合としては、岡田欣也がやはり負けてしまうのだけれど、そんなことを忘れてしまうくらい岡田欣也もがんばった。

遺恨はまだ続くみたい。

ファンは、そろそろ先が気になっている・・・。

 

第4試合

GHC Jr.ヘビー級選手権

(王者)鈴木鼓太郎 vs 小峠篤司

 

勢い?の小峠がどこまで鼓太郎に迫れるか、と思ってみてました。

 

試合は、鼓太郎が基礎的な技、テクニックでじっくりじわじわ、攻め込む。

プロレスなんだけど、選手権試合なんだけど、なんだか、腕の取り方はこうだよ、痛めつけ方はこうだよ、基本はこうだよ、と見せつけるかのような。

鼓太郎、うまくて、納得感があって、しかも強さも感じる。

すごい。

三沢さんの遺伝子を間違いなく持ってる選手の1人。

 

後半、小峠が”技”で攻め返すシーンがあるんだけれど、息もあがり、効果的な連続技が少ない。

最後は、小峠のコーナー最上段からのとび技をE難度の返し技でマットに叩き落した鼓太郎。

プロレスの試合という意味では、この日もっともよかった試合。

 

 

後半戦 第5試合

杉浦軍(杉浦貴、レネ・デュプリ、桜庭和志)

vs 金剛(マサ北宮、稲村愛輝、征矢学)

 

さり気に豪華な杉浦軍、それに対する金剛の中で、征矢がどこまで存在感をだしてくるか、迫れるか、に注目してみてました。

 

もっともっと金剛の肉弾攻撃がさく裂するのか、と思ってましたが、なかなかリズムが続かない。3人の連続波状攻撃も出てくるけれど、なかなか効果的につながらない。

杉浦軍は、杉浦さんがタフ。

桜庭さんは少し省エネ、かな。

最後は桜庭さんが、稲村愛輝を絞め落とし、終了。

金剛、とくに征矢さんはもうちょっと印象を残したかったんじゃ・・・。

 

 

第6試合

GHC ナショナル選手権

(王者)中嶋勝彦 vs 井上雅央

 

秒殺か、あるいは井上雅央驚異の奮闘か、、、ごめんなさい、前者かな、と思ってみてました。

 

そのどちらでもなかった、かなぁ。

中嶋勝彦は、まさおのよさ、闘う姿勢を引き出そうとしていたんじゃ・・・。

まさおは、お笑いをほぼ封印していたけれど、もう少しどちらかに振りきってもよかった。

思ったより長時間の戦いとなり、最後は中嶋勝彦が絞め落とし、まさおが倒れた状態で試合終了。

まさお、よくやった、ということになるのか。

でも、結果、この試合がのちGHCヘビー級選手権を引き立てた。

 

 

第7試合

武藤敬司、丸藤正道、望月成晃

vs 谷口周平、モハメド・ヨネ、清宮海斗

 

武藤vs清宮がどこまで武藤に刻まれる試合になるのか、清宮が何を得て、どこまで迫るか、というのが私も、おそらく多くのファンの目線。

そして個人的には、小橋さんに激をいれられた谷口、ヨネが、二人の存在感を食ってしまうようなことができないか、そう思ってみていました。

 

うーん、結果から言えば、武藤さんがんばりました。

丸藤ももっちーさんも、とても強く、よかった。

清宮は、単発ではいいうごきもあるし、華麗なんだけど、何かが、3人に対しては全然足りなかった。そして試合内容でも完封された印象。

 

清宮はいろいろ感じることの多かった試合だったんじゃないかな。

ファンもそう見ていたと思います。

そして、谷口、ヨネは、ここからどうするんだろう・・・。

 

ともかく、武藤さん、望月さん、丸藤の3人が、ほぼ持って行ってしまった感じ。

試合後には3人で何かやろう、Mつながりでジャンルを超えてユニットを作ろうという新しい動きに。

清宮には、これからに期待。

 

 

第8試合

GHCヘビー級選手権

(王者)潮崎豪 vs 齋藤彰俊

 

戦前は、2人の歴史が、今のノアファンにどこまで伝わるのだろう、2人がどこまでそれを伝える試合にできるだろう、そう思ってみていました。

でも、そんな懸念や想いはまったいらなかった。

 

変に大技ラッシュになる試合でもない。

変に感情に訴えるだけの試合でもない。

 

なんだろう、この伝わってくるものは。

 

多くのファンは、そこにまちがいなく見ていたはずだ。

潮﨑が悩み、離脱し、戻り、悩み、それでも逃げずに自らとも戦い続け、自らの殻をついに破った10年を。

齋藤が、本当に多くの人から寄せられた誹謗以上に苦しみ、十字架の上で戦い続け、NOAHに戻ってきてくれて、与えられた場所でいつも懸命に自らを果たしていた10年を。

ノア自体がさまよい、低迷し、乗船員が減り、ノアファンでいることを言えなくなっていた多くのファンが、それでも三沢さんがつくったノアを、丸藤や杉浦、小川、谷口、ヨネが守り続けてきたノアを、リデットというよき支援者を得て、またサイバーエージェント傘下において古きを大事にし、リスクをとりながらも攻めることを選択した武田さん率いるノアを、やっぱり信じようと心に決めた10年を。

 

齋藤は、”あの”バックドロップを放つ。

「たてーっ」願いを込めて叫ぶ斎藤。

潮﨑が、ノアファンにとっては特別な技であるエメラルドフロージョンを放つ。

「たてーっ」と今度は潮崎が叫ぶ。

 

私たちは、画面の前で、ただただ、目を見開き、その魂のぶつかりあいをみた。

目をそらすことなんてできやしない。

この歩んできた10年は、潮崎、斎藤にとっても、ノアにとっても、ファンにとっても、本当に心に秘めた10年。想いをぶつけたかった10年。

 

剛腕。

 

戦い終えた二人は、それぞれに想いを叫んだ。

涙とともに多くのファンは画面の前で、心の中で叫び返しただろう。

「ありがとう」と。

 

すごい試合、本当に心に残る大会だった。

 

 

 

余韻がすごすぎて、ぼーっとしてしまったが、

こうなるとday2どうなるのだろう。

 

それ以前に、有観客大会と、ナショナルヘビー挑戦権をかけたトーナメント開催が発表されています。

まだまだ伏線が出てきそう・・・。

有観客大会につながるなにかが、きっとでてくるはず。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です